絶縁・帯電防止・電磁波シールドとは
電気絶縁とは、電気を通しにくい物質(絶縁体)を利用して電流を遮断することです。
樹脂の特性の一つとして、絶縁性に優れることが挙げられます。また、樹脂の種類によっては絶縁耐圧に優れる物があります。一般的にフッ素樹脂コーティングは電気抵抗値が高く、電気を通し難い性質を持っていますが、それらの中でも、より電気絶縁性に優れた樹脂をバインダーにした皮膜をコーティングすることで、部品等の絶縁性や電食防止といった機能を付与できます。
しかしその反面、静電気を帯び易く、表面に帯電した静電気が原因で、製品の張り付きやゴミの付着、電子部品の破損といったトラブルが起こることがあります。
帯電防止コーティングは、静電気を帯びるのを防ぐために、絶縁性の高い樹脂バインダーに、導電性を高める成分を添加した皮膜をコーティングすることで、絶縁体よりも電気抵抗値を下げ、導電しない程度に留める目的で行います。
また、銀や銅といった導電材を含んだコーティングを行うことで、高い電磁派シールド性を実現します。
プラスチックは電磁波(電気と磁気から構成される波動)を透過させてしまいますが、導電コーティングを行うことで、電磁波の反射により、電磁波エネルギーを減衰、遮蔽する事ができます。
弊社では、目的に応じて、最適な皮膜をご提案します。