日本エムティ株式会社 for the next Surface 表面処理の可能性を求めて

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耐焼き付き性・耐凝着性

耐焼き付き性・耐凝着性とは

焼き付きとは、金型や切削工具、ネジ、軸受け等が、摩擦熱で過熱されることにより、素材表面が変質したり、摩耗・溶解してしまう状態を指します。一般にカジリともいわれる摩耗現象です。
これは材料同士の凝着*部がせん断される事で、一部が破断して、凝着摩耗が起こった際に見られる症状です。表面に摩擦力の小さい物質(二硫化モリブデン、フッ素樹脂)等をコーティングする、低摩擦性に優れ、且つ耐熱性に優れたコーティングを行う事が有効な場合が多くあります。

凝着や焼き付き、カジリを防ぐ為に、プレス金型の場合、表面粗さの改善や、金型に耐摩耗性に優れた高硬度なPVDコーティングやCVDコーティングといった表面処理を行うことで、摩擦抵抗を減らし、凝着を防ぐ事ができます。窒化チタンTiN、窒化クロムCrN等の硬質膜はセラミックコーティングの一種であることからも金属同士の凝着、カジリの防止に繋がります。
また、加工時に摩擦熱で温度が昇がりやすい場合は、耐熱性の高いCr系のPVDコーティング皮膜や、皮膜内にALやCr、Siを含んだ複合系皮膜を選定し、耐摩耗性と耐熱特性を付与します。
アルミ合金の様に溶融温度が低く、軟質な金属を加工する場合は、凝着が起こり易く、これを防ぐ目的で凝着性と低摩擦性に優れたDLCコーティングが多く使われています。
また銅合金の加工については、耐摩耗性の付与を目的として、潤滑性に優れたクロム系のPVDコーティングが使用されています。

また、ステンレスのボルトやネジの締結の際に、ネジ山の間に摩擦熱が発生して、ネジが固着する場合があります。ステンレスや耐熱合金は摩擦係数が高く、熱伝導の悪い材質であり凝着やカジリのトラブルが多く発生します。この対策として弊社のドライ潤滑コーティングは、樹脂バインダーに、固体潤滑剤として二硫化モリブデンやフッ素樹脂を高濃度に含みます。この二硫化モリブデン自体にせん断力が加わると、層間が滑り、摩擦係数が低くなります。ドライ潤滑コーティングを施すことで、高い潤滑性を発揮し、焼き付き、カジリをを防ぐことが可能です。

弊社では、使用用途や目的に応じて、あらゆる表面処理の中から、最適な皮膜をご提案致します。

ドライサーフェス

ドライ潤滑コーティング

ドライ潤滑コーティングとは二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE(通称テフロン)等の固体潤滑剤や有機無機添加剤を特殊バインダー内に分散させた機能性コーティング被膜です。

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セラミックサーフェス

PVDコーティング

物理的に硬質皮膜を蒸着させる手法です。
被加工材の使用環境や特性、スペックに応じて、幅広い製品群より、最適なコーティングを提供致します。

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DLCコーティング

低摩擦性に優れた高硬度な皮膜。
非鉄金属に対する耐凝着性、無潤滑に於ける、低摩擦性等、各種装置の違いから幅広くご提供可能です。

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プレーティングサーフェス

無電解メッキシリーズ

無電解メッキシリーズは各種合金メッキ及びコンポジットメッキが可能です。通電を必要としないメッキなので、セラミックや樹脂の様な不導体にも処理が可能です。また、膜厚の均一性に優れており、精密部品や金型へ処理も行っております。また、細溝・細穴にも処理が可能です。

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