日本エムティ株式会社 for the next Surface 表面処理の可能性を求めて

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耐摩耗性

耐摩耗性とは

摩耗とは、材料と他の物質との摩擦によって、材料表面が損傷したり、すり減ることを言います。
金属の異常摩耗として、①アブレッシブ摩耗 ②凝着摩耗 ③疲労摩耗 ④腐食摩耗 ⑤フレッチング摩耗 といった現象があります。
摩耗を引き起こす要因として、接する2面の表面状態(粗さ)や表面の凝着性が関係します。どんなに平面な物でも微細な凹凸があり、平面同士に過重がかかった場合、平面同士の接触に見えても、実際には見かけの接触面積ではなく、凸同士(数百分の1)の真実の接触面積で支えている事になります。この非常に小さい凸部のみで支えている時に、接触面は塑性変形を起こし、隆起した特機が“摩擦”を生みます。また、材料によっても、摩擦係数が高い素材であったり、同種材同士の摺動では凝着を起こし易いと言えます。耐摩耗性の向上では各種表面処理の選定が非常に重要です。

摩擦運動での耐摩耗性に優れる理想の表面状態として表面粗さが小さく、摩擦係数が低く、硬度の高い物質が表面に存在しており、熱伝導に優れた状態と考えられますが相手材との相性も考慮する必要があります。このような理想の表面状態にするために各種の表面処理、コーティングがあり、これらの耐摩耗性に優れる表面処理により、低摩擦性、耐腐食性、潤滑性、耐熱性も向上させる事が可能であらゆる摩耗現象に対応できます。選考目安として以下をご参考ください。
・耐摩耗性、低摩擦性、耐凝着性(プレス、鍛造金型等)⇒PVDコーティング、DLCコーティング、ニッケル系合金メッキ
・潤滑性、低摩擦性、耐焼き付き性(輸送用機器、産業用機器部品)⇒二硫化モリブデンコーティング、フッ素樹脂コーティング、高機能樹脂コーティング、DLCコーティング
・耐熱性、耐摩耗性⇒PVDコーティング、耐熱耐摩耗コーティング、ニッケル系合金メッキ
・耐腐食、耐薬品性⇒超耐食無電解ニッケルメッキ、DLCコーティング、高機能樹脂コーティング

潤滑性、低摩擦性の付与ではドライ潤滑コーティングが優れており二硫化モリブデン、グラファイト、PTFEフッ素樹脂(通称テフロン)、窒化ホウ素といった潤滑性に優れた固体潤滑剤を豊富に含み、また、樹脂バインダーとの組み合わせにより、摩擦力を低減し、滑り性を高めます。焼き付き防止、カジリ対策にも効果的です。

高機能樹脂コーティングは、ポリイミド樹脂やPEEK樹脂を用い、樹脂コーティングの中でも高硬度であり、低摩擦性と低摩耗性に優れます。また非常に絶縁性に優れていることもポリイミドコーティングの特徴です。

プレス金型や工具、刃物や部品に使用される表面処理として、薄膜で高硬度なPVDコーティングやDLCコーティングがあります。凝着を防ぎ、耐摩耗性を高めることができます。またALやCr、Siを含んだ複合系皮膜は硬度と耐酸化性にも優れ、摩擦熱での酸化促進を抑制する硬化があります。

メッキ処理は、樹脂型や、部品等小物から大物まで、また様々な材質に幅広く適用可能です。
無電解メッキシリーズでは、硬質なB(ボロン)やW(タングステン)、BN(窒化ホウ素)といった物質を含むことで耐摩耗性を高め、均一性の高い硬質な皮膜を形成することができます。また超耐食無電解ニッケルは完全なアモルファス、ノンピンホールで耐薬品性、耐腐食性に優れており樹脂金型のガス腐食等に採用されています。

弊社では、使用用途や目的に合わせ、耐摩耗性の向上にあらゆる表面処理の中から、最適な皮膜をご提案致します。

ドライサーフェス

ドライ潤滑コーティング

ドライ潤滑コーティングとは二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE(通称テフロン)等の固体潤滑剤や有機無機添加剤を特殊バインダー内に分散させた機能性コーティング被膜です。

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セラミックサーフェス

PVDコーティング

物理的に硬質皮膜を蒸着させる手法です。
被加工材の使用環境や特性、スペックに応じて、幅広い製品群より、最適なコーティングを提供致します。

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DLCコーティング

低摩擦性に優れた高硬度な皮膜。
非鉄金属に対する耐凝着性、無潤滑に於ける、低摩擦性等、各種装置の違いから幅広くご提供可能です。

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その他表面処理

セラミック溶射、CVDコーティング等の耐久性の非常に高いコーティングです。

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プレーティングサーフェス

無電解メッキシリーズ

無電解メッキシリーズは各種合金メッキ及びコンポジットメッキが可能です。通電を必要としないメッキなので、セラミックや樹脂の様な不導体にも処理が可能です。また、膜厚の均一性に優れており、精密部品や金型へ処理も行っております。また、細溝・細穴にも処理が可能です。

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