日本エムティ株式会社 for the next Surface 表面処理の可能性を求めて

セラミックサーフェス

PVDコーティングとCVDコーティングの違いは?

金型、工具、各種部品等へのセラミックコーティングの成膜方法としてPVDコーティング(物理的蒸着法)とCVDコーティング(化学的蒸着法)がありますが現在の主流はPVDコーテイングになりつつあります。この理由としてはCVDコーティングは処理温度が1,000℃程度、PVDコーテイングは400~500℃程度であり高温ゆえにCVDコーティングは熱影響が大きく歪、変寸が大きく鉄鋼の場合は再度の熱処理が必要になります。PVDコーテイングは焼き戻し温度以下でコーティング可能な為、精密な金型への適用も可能です。CVDコーティングの利点としては処理温度が高い事から密着力に優れた膜を得る事が可能であり、供給源がガスである事から内径の付き回りが良好です。

例えばTiC(窒化チタン)コーティングはPVD、CVD共に成膜が可能である事から材質、使用負荷、形状、寸法公差等を考慮した上で処理方法を選択するのが良いと思われます。

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