セラミックサーフェス
ＤＬＣコーティングの選択方法について/水素フリーＤＬＣと水素含有ＤＬＣ
最適なＤＬＣコーティングの選択方法はまず種類は大きく分けて水素フリーＤＬＣコーティングと水素含有ＤＬＣコーティングの2種となります。
水素フリーＤＬＣコーティングの特徴
・耐熱性が水素含有ＤＬＣに比較して高い。約500℃。
・硬度がＨｖ5000～7000と非常に高硬度である。
・オイル潤滑でより摩擦抵抗を低減する事ができる。
・高硬度ゆえに厚膜化が困難。通常は1μｍ以下である。
水素含有ＤＬＣコーティングの特徴
・無潤滑条件下の摩擦係数が低い。
・密着力が高い。
・厚膜3ミクロン以上も可能。
・膜の欠陥が少なく表面粗さが水素含有ＤＬＣに比較して小さい。
両方共に優れた耐摩耗性と低摩擦性を示しますが上記のような特徴を踏まえて選択する必要があり、例えば非鉄金属やメッキ鋼板の薄板のプレス加工では薄膜で刃先の鋭利さも確保できる水素フリーＤＬＣコーティング、低摩擦性が要求される分野、オイルレス、オイルフリーのドライ環境で使用される場合は水素含有のＤＬＣコーティングの方が性能が出る場合があります。
当社では両方のＤＬＣコーティングが処理可能でご使用の条件に合わせて最適な処理が提供可能です。お気軽にお問合せ下さい。