耐酸化性（耐熱性）とは
鉄はそのまま放置すると、大気中の酸素や水分と結びついて、錆を発生し、脆くなってしまいます。これを酸化と言います。
また、物の耐熱温度は物質により決まっていますが、耐熱性が低いと、物質が高温に晒された際に、物性を維持する事ができず、硬度が低下したり、変色や割れ、焼き付き等が生じてしまいます。
耐酸化性とは、高温の大気中・酸素雰囲気内でも、金属が酸化に耐える性質のことを言います。
ALやＳi、Ｃrといった保護性のある酸化皮膜が金属表面に形成されると、耐酸化性が向上します。
ALやＳi、Ｃｒの成分をＰＶＤコーティング皮膜に添加する事で、耐熱性を向上し、耐摩耗性と耐酸化性の高い皮膜をコーティングすることができます。
樹脂コーティングの分野では、チラノ樹脂やシリコーン樹脂といった耐熱性の高いバインダーを使用し、固体潤滑剤にＢＮ（窒化ホウ素）を含んだ皮膜をコーティングする事で高温下での耐摩耗性や離型性が得られます。
また、メッキ処理の中には、耐熱性の高いＢ（ボロン）やＷ（タングステン）をニッケルメッキ皮膜中に含み、高硬度で、耐熱性に優れたメッキ処理もあります。
弊社では、使用環境や目的に合わせ、あらゆる表面処理の中から、最適な皮膜をご提案致します。
セラミックサーフェス
PVDコーティング
物理的に硬質皮膜を蒸着させる手法です。
被加工材の使用環境や特性、スペックに応じて、幅広い製品群より、最適なコーティングを提供致します。
プレーティングサーフェス
無電解メッキシリーズ
無電解メッキシリーズは各種合金メッキ及びコンポジットメッキが可能です。通電を必要としないメッキなので、セラミックや樹脂の様な不導体にも処理が可能です。また、膜厚の均一性に優れており、精密部品や金型へ処理も行っております。また、細溝・細穴にも処理が可能です。
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